日時:2023年1月21日 14-16時
会場: 今北団地集会場
テーマ: 「ゆたかさ」 参加4名◆ゆたかさの多面性
・ゆたかさとは、多面的に考えられるものです。例えばお金、モノなどの豊かさ、作物、漁獲高なども含む自然の豊かさ、資源の豊かさなどです。
・定年を迎え勤務していた時代を振り返ると豊かだったと思います。それは何かに取り組んだ達成感、人とコミュニケーションをたくさん取ることなどと関係していると思います。
・豊かではない生活とは例えば荒れた生活やだらりとした生活を思い浮かべます。
・充実した人生を送っている人を見ると、豊かな人生だなと感じます。でも、インテリで難しいこと考えている人が豊かだとは思えません。
・ゆたかさは比べることができるようです。尺度があって目盛りがあるようです。
・ゆたかさは健康や幸せとよく似ていると思います。病気になると、健康だったことに気が付きます。
・ゆたかさを考えない、感じないことが豊かである証拠でしょう。
・不満を感じないことは豊かであることでしょう。
・国のゆたかさと言うことと個人のゆたかさとは何かが違うようです。
◆衣食住
・衣食住が足りていることはゆたかさの土台のようなものでしょう。
・ゆたかさは感じにくいものなので、他人と比較したくなるのではないでしょうか。
・例えば、知らない地域に旅行に行ったり住んだりすると、元居た場所の良さがわかることと同じような感じでゆたかな場所とそうでもない場所があると思います。
・お金があると言うことは気持ちの余裕が生まれます。それはゆたかさでしょう。
・ナチスドイツの収容所に入れられたユダヤ人たちの中で満足感を持って過ごしていた人が少なからずいたと聞いたことがあります。
・
◆充足感
・他人と比べることや、気持ちの満足によって得られるゆたかさが衣食住の上に載っているようです。
・昔の自分と今の自分を比べることがあります。あの時はとても充実していたな、と豊かさを感じます。もっとしっかり考えを持って居たらなあと思うこともあります。
・充足感の反対は焦りでしょうか。しかし焦りの中には好奇心や向上心があるとも言えます。逆に充足感には怠惰や諦めなどもあるかもしれません。
・
◆スパイス
・充足感を感じる時は多人数と関わり刺激を受け評価を受けているときのようです。
・手に入れたい、欲しいと思うことと人と関わっている感じがゆたかさに歓迎しているようです。
限られた時間に豊かに過ごせることは満足をオムでしょう。
ゆたかさを求めると言うこと、ゆたかになりたいと思う気持ちはどこから生まれるのでしょう。
◆雰囲気と非日常
・気に入っている喫茶店や美術館などでゆっくり過ごす時間は豊かさを感じます。
・雰囲気の良いところに浸っているのは豊かさを感じます。ジャズを聴きながら過ごしたり、演劇を見たりそれらは非日常です。
・本を読むことは知識を得たり知的になること以外に精神的な豊かさを得られます。
◆たくわえ
・貧しくとも子どもの成長を見守れることに豊かさを感じることがあります。子育てが張り合いになることもあります。
・子どもの将来を考えられることはゆたかさのしるしのようです。
・不安があるとゆたかさは感じられません。将来に向けて備えがあり余裕があることがゆたかさには欠かせないようです。
**************************
ゆたかさとは何でしょうか。
個人個人が感じるゆたかさを計ることはできないことでしょう。本来比べることのできないものなのに、比べられたように思ってしまう。その知性の特性に付け込んだのが資本主義かもしれません。
ゆたかさには土台となるような衣食住の充足があります。それには将来にわたって安定した備えや保証があることはよりゆたかな社会なのでしょう。その上に資本主義的なゆたかさが乗っているのですが、その横に資本主義とは無関係に存在するゆたかさがあります。どのような時代にもイデオロギーにも関係なく存在するゆたかさがあります。それは充足感や満足感に満たされもので他者との比較ではなく、他者とのかかわりながら非日常を楽しむことで得られます。
このようなゆたかさは無くしてから分かるものではありません。あなたはゆたかに暮らせていますか?との質問に直ちにうなずくことができます。
***********
たちばな哲学カフェは、次回2月18日(土)14-16時 尼崎市西立花町にある慰安北団地集会場で行います。
テーマは「自然」です。
どなたでもご参加いただけます。予約不要。途中参加退場自由。
お問合せは080-6144-7331赤井までお気軽にどうぞ。
- 関連記事
-
スポンサーサイト
- 2023/01/22(日) 21:17:44|
- あまがさき哲学カフェ開催報告
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0