第2回p4cたちばな「子ども哲学カフェ」~反抗するのはなぜか~
9月に入りました。今年の夏もいよいよ終わりですね。2学期が始まって最初の日曜日、中学生が参加して第2回子ども哲学カフェを行いました。
3名で行いました。
まず、毛糸を巻いてコミュニティーボールを作ります。自己紹介と最近の出来事を披露していきます。すると、昨日、お母さんとケンカしたと言うある中学生の話から「反抗するのはなぜか」と言う問いが立てられました。
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コミュニティーボールを回しながら、反発する理由を話していきます。はじめのうちは自分の考えていることを分かってもらいたいから、とか伝えようとしても相手が聞いてくれないので、大きな声や乱暴な言葉づかいで反抗的態度になる、など自分を分かってもらいたいと言う思いから反抗する、と言う話が続きました。
すると、実は私は反抗期がなかった、と言う意見が出ました。なぜ反抗しなかったのかと言うと、「反抗や争いのネタそのものを無視することで穏やかに暮らせるほうがよいと判断していたと思う」とのこと。
どうやら、反抗の理由はほかにもありそうです。
すると、「小学生のころ、友達が親に反抗していて、それがカッコイイと思われたから」とか「反抗したことがなかったが、反抗して言いたいことが言えたら、スッキリした」、「強い人に反抗することは正義だみたいに思っていて、達成感があった」などの話が出ました。どうやら、反抗することで自己肯定感を高めているのかもしれません。
ここまで話が進んできて、反抗の理由は、具体的に相手に分かってもらいたい事柄がある場合と、感情的にわかってもらいたい場合があるようだ、という意見が出ました。
また、反抗される側の話にもなりました。思わぬところで反抗されると慌てます。何に反抗しているのか、すぐに理解できる場合は長引くことはあまりないようです。しかし、それが分からないと困ります。おまけに分からないと反抗している人が感情的になってくるので、さらにわからなくなる。
反抗した後の始末はどうなっているのでしょう。反抗することでスッキリする場合、反抗はしたけれど相手に変容を促す効果はなかった場合、そして反抗そのものをやめてしまう場合などがあるようです。
反抗された側は、反抗する側の力量を見極めているのかもしれない、と言う意見が出ました。反抗することに到着点はなく、いつの間にか収束するのではないでしょうか。反抗された側が反抗する側の力量を見極め、充分だと認めれば反抗された側のテンションが下がって、それに伴って反抗する側も落ち着く。その結果反抗そのものが収まる、と考えるとどうでしょうか。
中高生6年間の成長を見ていると、最初反抗していても卒業前にはそのような態度が収まることはよくあることのようです。その一方で反抗期のない子どもが増えているのはなぜでしょう。
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このあたりで時間となりました。休憩なしの1時間半、人数は少なかったですが反対にしっかり話ができたように思いました。
反抗期とは、子どもがモノが言えるようになりそれを試している期間なのかもしれません。
反抗を手掛かりに、子どもだけではなく、大人の世界も考えてみることができるかもしれません。
次回は10月6日(日)10時半~12時 です。
対象はだいたい小学校中学年以上高校生まで。参加費無料。会場はJR立花駅から南へ徒歩5分、ぐれいぷハウスです。養育者の方の付き添い可能です。見学、相談などもどうそ。
お問い合わせは080-6144-7331赤井までお気軽にどうぞ。
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- 2019/09/01(日) 14:42:08|
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