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以心伝心心~あまがさき哲学カフェ~

哲学カフェに行ってみませんか。 お茶を飲みながら他の人の話を聞いてみる。結論は求めません。カフェで賑やかに話せればいいですね。

140130 eカフェNo.5 開催報告

eカフェ5:「What things make us curious?」
日時:2014(H26)年1月26日(日)14:00-16:00  
参加者:6名(男5名、女1名)


◆興味と好奇心
・辞書ではcuriousとinterestとの違いは「知らないものを知りたい」と言うところは同じですが、interestにはさらに「それについて学ぶ」という意味も含んでいるようです。
・日本語では好奇心のほうが、下世話な何にでも首を突っ込みたがる感じがあります。
・おせっかい(nosey)も近いかもしれません。
・好奇心にはレベルがあるようです。好奇心のレベルが高いと探究に至ります。レベルが低ければ単なる噂話」程度で終わると思います。

◆好奇心を起こさせるもの① 「知らないこと」
・知らないことには興味を引かれます。何だろうかとそちらへ気持ちが向きます。
・でも知らないことは無視しようとすることもあります。その場合、きっと怖がっているのでしょう。
・子供が何でも知りたがるのは怖さを知らないからでしょうか。
・子供は何でも知りたがりますが、割と簡単に納得します。それがなんであるかがとりあえず分かればいい。と言う感じでしょうか。
・大人になると好奇心が薄らぐのは身の回りから知らないことが減っていくからでしょうか。
・大人の方が好奇心が少ないように思えます。好奇心の強さは同じでも解っていることが多くなるうえに、類推したりする能力も付くので、子供ならば疑問に思うことでもだいたいこんなことだろう、と納得してしまうのでしょう。
・広く浅く知りたいと思うのと、狭いけど深く知りたいと思うのではどう違うのでしょうか。
・子供の時代は広く浅く好奇心が働き、大人は狭く深く働くのでしょう。
・深く知りたいという時は好奇心と言うより興味や関心が深いと言うと思います。次から次へ調べたり工夫してどんどん知識が増えていきます。

◆好奇心を起こさせるもの② 「自分の状態」
・怖がっているときは好奇心が委縮していますが、好奇心旺盛なときは怖がっていません。
・満ち足りて不満がない時には好奇心は起きないと思います。
・仕事でもスポーツでも料理でも結果が不満足だと、「もっとよくしたい」と言う気持ちがわいてきます。それに伴って好奇心が働くようになり、試してみたり探してみたり工夫するなどします。
・好奇心が働くには、そのことを少しは知っていることやきっかけとなることは必要です。何もないところでは好奇心は起きないでしょう。
・どんなことに興味を持つかは、経験、とくに子供のころの経験が大きな影響を与えています。親の影響で野球好きになったり映画好きになったりするのは、興味を掻き立てられたのだと思います。
・好奇心の強い人、弱い人がいると思います。興味を持ちやすい人はなんにでも興味を持ちます。
・子供のころ親から教えてもらったこと、例えば手品はとても興味があります。

◆好奇心を起こさせるもの③ 「イメージ」
・子供のころ観た映画やTV、雑誌などのメディアを通じて受け取ったイメージが興味を起こさせ、ひいては製品として市場に出回るほどになっています。携帯電話など、40年前にはSF映画の中にしかありませんでしたが、そのイメージが実現させるための原動力になったと思います。
・その場合、イメージが先でしょうか。好奇心が先でしょうか。
・SFや物語、映画などによって好奇心を掻き立てられることは多いが、それらを作った側の人は何に刺激を受けているのでしょう。

◆好奇心を起こさせるもの④ 「うわさや評判」
・聞き耳を立てて噂を聞いているときは好奇心が働いています。評判のいい店などの話が聞こえてくると行きたくなります。
・他の人が何かをしていることが気になることがあります。でも大人はそれを見て見ぬふりをすることがあります。気になっていることを相手に知られることがおせっかいなように思うからです。

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curiosity(好奇心)に似たような意味を持つ単語には、例えばdream(夢)、admire(あこがれ)、interest(興味)、nosey(お節介)などがあります。「あれはなんだろう?」と言うごく小さな気にかかるレベルから、「なんとしても知りたい!」と言う渇望に近いようなレベルまであります。
好奇心のレベルを決定するベースになっているのは、その人の経験なのかもしれません。幼いころ教えてもらった手品が忘れられなかったり、逆に怖い思いをしたものには無関心になったり、映画に登場したものを実際に手にしてみたいと望んだり、経験はその人の好奇心の度合いを左右しているかもしれません。
噂や評判も好奇心を掻き立てます。素晴らしいものを作り出す人がいると聞けば、ぜひ見て見たいと思います。それを追求し始めること単なる好奇心ではなく、いつの間にか技術を進歩させ、新しい世界を切り開くことにつながっているのかもしれません。

さて、次回は「Which kinds of animals can we eat?」と言うテーマで3月9日(日)14:00-16:00に行います。我々はなぜこの動物を食べてよく、あの動物は食べないのでしょうか。誰が決めたのでしょう。そう決めた理由はなんでしょう。

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