2020年1月18日(日)14-16時
たちばな哲学カフェ「A.I.はうそをつくか?」
参加者4名で行いました。
ディープラーニングがA.I.の進歩を急速に進めたようです。チェスや将棋ではA.I.が人間に勝つようになってきました。囲碁はまだのようです。
職場にもいつの間にかA.I.が入り込んできました。複雑な判断を大量の情報をベースにして判断していくA.I.得意のやり方は人間にとって代わる分野もきっと多い事でしょう。もっとも手相占いと原理はあまり変わらへんなぁ、などと思うのは私だけかしら。
さて、嘘をつくと言うのは多くの場合目的があります。保身や虚栄を張るためにうそをつくとしたら、なぜ、A.I.はうそをつかなくてはならないのでしょう。A.I.が一つではなくて競合するA.I.があったら、あるA.I.は他のA.I.に負けないように戦略としてうそをつくことを学習することがあるかもしれません。
あるいは、嘘をつくためには意思が必要です。A.I.が意思を持ったら嘘をつくようになるのでしょうか。この場合の意思とは生存本能のように、生き残るために嘘をつくのでしょうか。
嘘の上塗りと言う言葉があります。一旦嘘をつくと、ばれないように次々とうそを重ねることになるのですが、A.I.も嘘を上塗りするのでしょうか。
嘘には、初発の嘘と破綻を防ぐための上塗りの嘘では嘘の質が変わるように思うのですが、A.I.はいかなる嘘もつくようなるのでしょうか。嘘がばれなくても何となくおかしいなぁ、と思うことがあります。この何となくおかしいという感覚に従って付き合い方の距離を変えたりすることがありますが、A.I.同士ならどんな対応になるのでしょう。
インターネット上では個人の好みを判断して提案をしてきます。A.I.の提案に乗ることはあるでしょうし、それを迷惑だと感じることもあります。
政策決定の過程にもA.I.が使われるでしょう。嘘をつくかどうかとは別にA.I.が政策決定に使われることがより良い政策につながるのであれば問題はない、と言えるでしょうか。より良いかどうかを判断する部分をA.I.に任せるとどうなるのでしょう。
シンギュラリティ―は2045年だと言われています。A.I.が人間の頭脳を上回ったら人間には想像ができない世界が現れるのかもしれません。そもそも人間にとってこの世はなかなか理解しがたいものとしてあり続けてきたようですから、望遠鏡や顕微鏡によって未知の世界が開かれたのと同じように探究の対象となる世界が一つ増えた程度のことかもしれません。
次回は2月15日(土)テーマは「選挙権」です。
- 2020/01/21(火) 13:32:02|
- あまがさき哲学カフェ開催報告
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