以心伝心心~あまがさき哲学カフェ~

哲学カフェに行ってみませんか。 お茶を飲みながら他の人の話を聞いてみる。結論は求めません。カフェで賑やかに話せればいいですね。

0150401第二十七回むこのそう哲学カフェ開催報告

第27回むこのそう哲学カフェ開催報告

テーマ「桜」
2015(H27)年3月29日(日)14:00-16:00 会場:子どもの未来を考えるお店「せいのお」 参加者11名


今回のテーマは「さくら」でした。哲学カフェのテーマとしては取っ付きにくいテーマだったかも知れません。11名の方にお集まりいただきました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

ちょうど桜がほころび始め、参加者同士桜に対する思いを話すことろから始まりました。

「願わくは花の下にて春死なんその望月の如月の頃」

西行はこのように歌い、実際そのとおり桜の花咲く時期に亡くなったそうです。明るいイメージのある桜、禍々しい、あるいは儚いイメージの桜、と随分そのイメージには広がりがあってそのどれもが否定できません。

花に思いを寄せると言うこと、美しさに何かを投影すると言うこと、その思いや何かとは悲しさかもしれないな、などと思いました。


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◆桜の思い出
・満開の桜を見るとタイムスリップしたみたいに学生時代を過ごした町の夜桜を思い出す。
・56年間、入学・進級進学や昇進に至るまで桜と私の身に起こる変化は同期していました。印象深い花です。
・自分が子どもだったときの桜の記憶はあまりありません。しかし自分の子どもと桜は、入学や卒業の時期に重なって強烈に結びついています。
・子供のころは親から聞いたり、マスコミで伝えられていることが思い出になっているのかもしれません。

◆桜は特別?
・開花宣言のある花は少ないですね。梅と桜くらいでしょうか。葉が出る前に花が咲くのが突然、華やかになります。辛夷や木蓮も同じような咲き方で木になる花であることは同じです。この点はきのこも一緒です。
・梅は寒い時期に咲くので厳しさを伴った花で平安時代の貴族が好み、和歌を詠みました。
・ぱぁと咲いてパッと散る、花火もそうだが見ている間に変化する、その時間が特別なのでしょうか。
・桜は春が来たことによって感じる安堵感と繋がっているのではないでしょうか。桜は花の期間が限られていて印象が鮮明になる気がします。
・「四季桜」と言う品種があり、夏や秋にも咲くが春以外では全く興味を持てないのです。春と言う季節だから特別に感じるように思います。
・特定の花に特別な感情を抱くのは日本人だけではないでしょう。例えばイギリス人にとってはバラでしょうか?
・受験の合格発表で桜散る・桜咲くなど言う言い方をします。

◆特別に仕立てられて
・小学校には桜があります。これは政策的に植樹が進められたものです。
・桜には「門出の時」、「開放」と言うイメージがあります。春分の後、はっきりと季節が変わったことを知らせています。
・桜街道を作った人の話がありますが、あれは桜でなくてはいけなかったと思います。
・花見の習慣は太閤秀吉が盛んにしたそうです。江戸時代には土手に桜を植え、人を集めて土手を踏み固めたと言われています。しかし庶民の花見と上流階級の花見は違うでしょうね。
・花だけをじっと見続けるのは難しいですが、酒でも飲みながら過ごすと、桜の花を見続けることが出来きます。花見をするのはそうやって花を見続け楽しむ工夫なのではないでしょうか。
・同期の桜とか、「花は桜木 人は武士」等と言われ、日本人に桜は何か生き様を示すものになっているように思います。

◆桜の身になって
・山桜が山肌に張り付くようにポツンと一本咲いていると目を引きます。きっと昔の人が目を引かれそれを里へ植えたのが始まりでしょう。
・植物としての桜は人間に印象を与え、たくさん植樹されて繁栄しているから、その点では成功しているのでしょう。桜の戦略は、その結果自然界では生き延びにくい、と言うことになったのかもしれません。

◆桜と私と
・桜は日本人の気質を現しているように思います。門出のイメージに重なっています。
・世間で言っている程は感じない。奇麗ではあるし嫌ではないですがさほど強い思い入れはありません。
・桜の木につく毛虫が嫌だとか、桜の散った花びらの掃除で困っていて桜の時期になると嫌だと言う人もいます。
・毎年、線路沿いに植わっているのを見ていますが、儚い、物悲しいイメージがあります。
・桜の木の根元には死体が埋まっている。(梶井基次郎)と言われる話の印象が強烈で、毎年そのことを思い出してしまいます。
・生きる喜びをダイレクトに感じさせてくれる、そう感じます。頭で分かるのではなく、身体が感じる喜びでしょうか。

◆桜の美しさ
・桜は端的に、美しいのではないかと思います。思い出とか咲き方や散り方から連想する、と言うような関連づけられた文化的な視点から見るのではなく、端的に美しい、と思いますが、何かを重ねてしまうのはなぜか。
・美しさだけで言えば、一面のレンゲ畑や菜の花畑もみごとで美しいですが、桜にはこれらの美しさと何か違う物があるように思います。
・春に咲くと言う時期は関係していると思います。学校が9月入学になったら桜への思い入れも変わって来るかもしれません。
・桜吹雪に埋もれるような感覚が好きです。それは雪が降って辺りの景色が一変する、それと同じような大きな変化が訪れることと関係しているかもしれません。
・夜桜は迫力があります。
・美しい、と言うことにはまず目を引く、はっと驚く、と言うことが伴っているように思います。山道を通っていてヤマユリが咲いているのに気がつき、それを美しいと思う、同じように山桜が目を引き美しいと感じる。美しいと言うことは驚きではないでしょうか。

END
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  1. 2015/04/01(水) 23:44:00|
  2. 2015
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